Instagram Graph API を導入することで、Instagram ビジネスアカウントやクリエイターアカウントの情報を外部ツールから取得・分析できるようになります。具体的には、以下のような活用が可能です。
- 投稿のキャプション・画像・動画URL・投稿日などのメディア情報の取得
- 各投稿に対するいいね数・コメント数などのインサイト(分析データ)の取得
- アカウントのプロフィール情報(ユーザー名・フォロワー数など)の取得
- 特定期間におけるエンゲージメントの傾向分析
- Facebookページと連携したマルチアカウント管理や分析の自動化
- 上記情報を活用したSNS運用レポートの自動生成や可視化ツールへの連携
このAPIを活用することで、手動では取得できない定量的なデータを取得でき、より高度なSNS戦略立案や分析が可能になります
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目次
前提条件
アクセストークンを取得するには、以下の準備が必要です。
- Instagramアカウントがビジネスアカウントもしくはクリエイターアカウントであること
- InstagramアカウントとFacebookページがリンクされていること
- 両者がFacebookビジネスマネージャに登録されていること
- Meta for Developersで作成したアプリがあること(未作成の場合は事前に作成)
ステップ1:Meta for Developersアカウントの作成とアプリの作成
- Meta for Developers にアクセスし、「利用を開始(開始後はマイアプリに変わります)」から「Meta for Developersアカウントの作成」を行います。
- メールアドレスを入力
- 「マーケター」を入力(任意になりますので他設定でも問題ありません)
- アカウントができあがるので、「アプリを作成」を選択
- アプリを作成の詳細に移るので「アプリ名(任意)」と「メールアドレス」を入力
- ユースケースの選択に移るので「Facebookログインでの承認およびユーザーデータのリクエスト」を選択
- 使用するビジネスポートフォリオを選択
- 公開要件の確認
- 再度概要の確認
- 作成後アプリダッシュボードに遷移します。左メニュー「アプリの設定」→「ベーシック」をクリック。アプリIDとapp secretをメモしてください。
ステップ2:短期アクセストークンの取得
- 「グラフAPIエクスプローラ」を開く
- ページアクセストークンを取得を選択
- アクセス許可の選択画面では、以下の2つを除くすべての項目にチェックを入れー、「Generate Access Token」をクリックしてください。
whatsapp_business_management / whatsapp_business_messaging
- 途中でInstagramアカウントの選択画面が出たら、プロアカウント(ビジネスまたはクリエイター)を選んでください。
生成された短期アクセストークンはメモしてください。
ステップ3:無制限アクセストークン取得
この手順で、連携に必要な長期~無制限アクセストークンを取得することができます。
- 下記URLの[]内3か所をメモいただいた内容に変更しブラウザでアクセス ※以下[]も削除することを忘れないよう注意ください
https://graph.facebook.com/v23.0/oauth/access_token?grant_type=fb_exchange_token&client_id=[アプリID]&client_secret=[app secret]&fb_exchange_token=[短期アクセストークン]
上記access_tokenが、長期アクセストークンになります。
- 下記URLの[]内に長期アクセストークンを貼り付けてブラウザでアクセス
https://graph.facebook.com/v23.0/me?access_token=[長期ページアクセストークン]
- idを取得
これで無期限アクセストークンのためのidが取得できました。
- 下記URLの[]内にidと長期アクセストークンを貼り付けてブラウザでアクセス。
https://graph.facebook.com/v23.0/[取得したid]/accounts?access_token=[長期ページアクセストークン]
上記で表示されるaccess_tokenが、無期限アクセストークンとなります。
注意点まとめ(クライアントに行ってもらう場合)
- Instagramアカウントをビジネス/クリエイターアカウントに切り替えが必要
- InstagramとFacebookページを連携済みにすること
- Facebookページがビジネスマネージャに登録されていること
- ビジネスマネージャでアプリに必要なアクセス許可を付与すること
- クライアントがMetaログイン認証を実行し、トークン発行の許可が必要
アクセストークンの取得はやや手順が多いですが、Metaの仕様に準拠して正しく構成すれば、Instagramの投稿・インサイト情報などを外部ツールで取得できるようになります。
弊社では取得のサポートも承っておりますので是非お問い合わせください。

本記事の監修者
ピークスマーケティング株式会社 代表取締役
小森 健
大手広告代理店(東証プライム)でマーケティングやクリエイティブ作成を担当。
HP制作やLP制作、EC構築、デジタルマーケティングを得意領域とし、企画デザインからサイト実装まで一貫して対応可能なのが強み。
10年以上IT業界にいる知見を活かし、本サイトを運営。
