ホームページロゴを作成するには?ロゴの役割やメリット・作り方について解説

デザイン知識

ホームページロゴは、サイトに訪れた人の第一印象を左右する非常に重要なものです。よく考えてデザインされたロゴをホームページに掲載することで、ブランドイメージを統一し、訪れた人に安心感と信頼感を与えることができます。

しかし、実際にはどのような観点でロゴを作成すれば良いのか、悩む方も多いでしょう。そこでこの記事では、ホームページロゴを作るコツや作るメリット、作成を外部に依頼する方法などについて解説します。

この記事を参考に、ぜひ自社の方向性に合ったホームページロゴを制作していきましょう。

ホームページロゴの役割とメリット

ホームページロゴの役割は、ホームページが伝えたいメッセージを視覚的に表現することです。ホームページの顔として、一目見ただけでどんなホームページなのかを伝えることが、ロゴの大きな役割となります。

例えば、企業のホームページであれば企業の理念やミッションを象徴するロゴを作ることで、ブランドイメージを統一することができます。ECサイトであれば親しみやすいロゴを作成することで、ユーザーに安心感や信頼感を与えることができるでしょう。

ホームページロゴを作成することのメリットは、主に以下の3つがあります。

  • 認知度の向上やブランディングにつながる
  • デザインやビジュアルの統一につながる
  • 社内の意識統一や帰属意識につながる

以下、ホームページロゴのメリットについて詳しく解説します。

認知度の向上やブランディングにつながる

ホームページロゴは、視覚的にインパクトのあるたった1枚の画像でホームページ全体を象徴するものです。見た人の印象に残りやすいため、ブランドイメージを統一し、認知度を向上させられます

印象に残るロゴを作成すれば、ロゴを見るたびにホームページを思い起こすことができます。ユーザーがホームページ内で体験したことが、ロゴという形で記憶に残りやすくなり、親しみや安心感を覚えてくれるようになるでしょう。

ただし、ホームページで得た体験が良くないものだと、ロゴを見るたびに悪い印象を呼び起こしてしまいます。作成したホームページの評判が悪い場合は、ホームページの刷新とともにロゴを新たに作りなおすことで、ブランディングの立て直しを測ることができます。

デザインやビジュアルの統一につながる

ホームページロゴは、ホームページのデザインを作成する際にも役立ちます。サイト内のあらゆるページにロゴを配置することで、デザインに統一感を与え、信頼性の高いビジュアルを簡単に作り上げることができます

サイト内の全てのページの同じ位置にロゴを配置することで、ユーザーはそれらが1つのサイト内のページだということがすぐに分かり、安心感を覚えるでしょう。ロゴによってデザインを統一することで、全てのコンテンツに対する信頼性を高めることができるのです。

ただし、ホームページの主役はあくまでもコンテンツです。ロゴは視覚的に目立ちすぎない程度に、しかし印象に残るような自然な形でデザインに組み込むことが大切です。

社内の意識統一や帰属意識につながる

ホームページロゴは社員が自分の会社に対する帰属意識を持つための象徴にもなります。ロゴを通じて自分が所属している会社を意識し、自分も含めた社員一人ひとりが同じ会社で働く仲間なのだ、という意識を持つことができるでしょう。

ロゴが社内の意識統一や帰属意識に役立つには、会社のイメージをよく表したものでなくてはなりません。例えば、IT系の企業なのに暖色を使ったオーガニックなデザインのロゴを使っていると、社員は自分の行っている仕事とロゴとの間の関連性を感じられず、帰属意識は持てないでしょう。

また、同業他社のロゴとデザインが似てしまっても、帰属意識は形成しにくくなってしまいます。競合のロゴは参考にしつつも、自社独自の理念やミッションをロゴとして表現することが大切です。

ホームページロゴの3つのタイプ

ホームページロゴにはさまざまなデザインが考えられますが、形式から分類することが可能です。ロゴは大きく以下の3つのタイプに分けることができます。

  • ロゴタイプ
  • シンボルマーク
  • ロゴマーク

どのタイプを選ぶかによって、ロゴが与えるイメージは大きく変わります。適切なタイプを選ばなくては、誤ったメッセージを伝えてしまう可能性もあるため注意が必要です。以下、ホームページロゴの3つのタイプについて解説します。

ロゴタイプ

ロゴタイプとは、文字だけでデザインされたロゴのことです。社名やホームページ名、商品・サービス名などを素材とし、フォントや色、文字の配置などで印象的な見た目にデザインします。

ロゴタイプのメリットは、社名や商品名などを一目で覚えてもらえることです。文字を素材としているため誤解が生まれにくく、誰にでも同じ意味を伝えられるため、認知度と信頼性を高めるには最適なタイプと言えます。

ただし、文字を素材とするロゴタイプは記憶に残りにくい傾向があります。つまり、ロゴを見て社名は思い出しても、どんな会社なのかは忘れてしまっている、ということが起こりやすいのです。見た人に強い印象を与えたいなら、他のタイプを採用した方がよいでしょう。

シンボルマーク

シンボルマークは、ホームページを象徴した図柄を用いて作成されるロゴのことです。会社のイメージや商品のコンセプトなどを表すシンボルを描くことで、1つの画像に広がりのあるメッセージを込めることができます。

シンボルマークのメリットは、印象深いデザインで見た人の記憶に残りやすいことです。例えば、アップル社のリンゴのロゴは多くの人の記憶に残っているため、私たちはあのロゴを見たときはもちろん、リンゴという単語を聞いただけでもMacやiPhoneを思い起こすことができます。

ただし、シンボルマークではホームページ名や会社名は伝えられないため、初めて見た人にはそのロゴが何を意味するかまったくわかりません。そのため、会社の認知度を高めるにはあまり向いていないでしょう。

ロゴマーク

ロゴマークは、ロゴタイプとシンボルマークを組み合わせたタイプのロゴです。文字と図柄で構成されているため、ホームページ名や会社名も伝えられるし記憶にも残りやすいロゴとなっています。

ロゴマークは文字と図柄の両方の側面を持つため汎用性が高く、ホームページロゴとして非常によく使われます。ホームページのヘッダーに配置するのはもちろん、図柄だけを取り出してファビコンとして活用するなど、応用の利きやすい点が大きなメリットです。

ただし、ロゴマークは文字と図柄を組み合わせたものであるため、デザインの難易度は上がります。また、文字と図柄を分けて使いたい場合には商標登録が複数必要になるなど、手続きの面で煩瑣になる可能性があります。

ロゴ作りの考え方と手順

ホームページのコンセプトに合ったロゴを作るには、ロゴ作りのコツを押さえることが大切です。優れたロゴを作る際に重要となるポイントは、以下の5つです。

  • シンプルさと分かりやすさを意識する
  • 色とフォントの選び方と与える印象を意識する
  • 形やモチーフの与える印象を意識する
  • 競合や異業種のロゴをリサーチする
  • 商標権や著作権に注意する

ここではホームページのロゴ作りに必要な考え方について、上に挙げた5つのポイントに沿って解説します。

シンプルさと分かりやすさを意識する

ホームページロゴを作る際は、誰が見ても一目でメッセージが伝わるように、シンプルさと分かりやすさを意識することが大切です。分かりやすいロゴを作成することで、ロゴと企業のイメージとが見た人の中で結びつき、より記憶に残りやすくなります。

シンプルなロゴを作るために重要なのは、たくさんのメッセージを込め過ぎないことです。ホームページロゴは会社の理念やミッション、製品・サービスの特徴、会社文化、社内の雰囲気、創業者の言葉やキーワードなど、さまざまなアイデアから作られますが、全てを1つのロゴで表現することはまず不可能です。

ホームページロゴをシンプルに作るには、主要なメッセージを絞り込むようにしましょう。何のためにロゴが必要なのかを考えることで、特に伝えるべきメッセージが明確になります。

色とフォントの選び方と与える印象

ホームページロゴの色とフォントは、見た目の印象を左右する重要な要素です。適切な色とフォントを使用することで、感覚的にメッセージを伝えられるようになります。

色は特にイメージと結びつきやすい要素で、例えば以下のような印象を与えます。

  • 赤:情熱、力強さ、辛さ、衝撃など
  • 青:知性、落ち着き、爽やかさ、信頼性など
  • オレンジ:暖かさ、明るさ、楽しさ、ポジティブなど
  • ピンク:無邪気さ、かわいらしさ、若々しさ、遊び心など

また、フォントもロゴが持つ印象を左右するものです。例えば、明朝体とゴシック体では、以下のように異なる印象を与えます。

  • 明朝体:誠実さ、上品さ、優雅さ、伝統的など
  • ゴシック体:安定性、力強さ、親しみやすさ、モダンなど

会社のイメージに合った色とフォントを選ぶことで、文字だけのロゴタイプであっても印象に残るものを作成できるでしょう。

形やモチーフの考え方

シンボルマークを作成する際は、形やモチーフについてよく考えなくてはなりません。なぜその形やモチーフでなくてはならないのか、それは何を表現しているのかを深く考えることが大切です。

ロゴの形が与える印象は、例えば以下のようになります。

  • 丸:安定感、親しみやすさ、美しさなど
  • 四角:堅実さ、真面目さ、安定感など
  • 三角形:上昇志向、先進性、新しさなど
  • 曲線:柔らかさ、優しさ、躍動感など

デザインにこういった形を組み込むだけでなく、丸い枠でロゴを作るか、四角い枠でロゴを作るかによっても印象は大きく変わります。ホームページのイメージに合った形を使いましょう。

ロゴのモチーフとは、ロゴで伝えたいメッセージの核となるテーマのことです。会社の理念や扱っている製品、イニシャル、動植物など、幅広いものがモチーフとなり得ます。ホームページの内容をよく表した適切なモチーフを選ぶことが肝心です。

競合や異業種のロゴをリサーチする

実際にロゴを作成する前に、競合や異業種のホームページで使われているロゴをリサーチすることが大切です。ロゴについてリサーチする目的は、以下の2つです。

  • 競合がよく使っている色やフォント、形などついて知るため
  • 作ろうとしているロゴと同じもしくは似ているロゴがないか調べるため

競合、特に同業種の競合が使っているロゴは、その業種について人々が持つイメージが共通であるため、共通の色やフォントを使っていることが多いです。多くの競合で共通している要素は取り入れつつ、形やモチーフなどで差別化を図りましょう。

自社が作ろうとしているロゴと同じようなデザインのロゴがすでに使われていないか、チェックすることも大切です。ロゴのデザインがあまりにも似ている場合は、使用をあきらめた方がよいでしょう。詳しくは後述します。

商標権や著作権に注意する

ロゴは商標登録されている場合があります。商標権が登録されているロゴは、他人が勝手に使うことができません。もし勝手に使うと、権利を侵害されたとして訴訟を受けるなどのリスクがあります。

また、たとえ商標登録されていないとしても、他人が作成したロゴには著作権が発生するケースがあります。特に、シンボルマークやロゴマークなど意匠を凝らしたデザインのロゴは、著作権が認められる可能性があるため注意が必要です。

他社と似たデザインのロゴを使用することは、たとえわざとでないにしても、信頼性を損なう行為です。ロゴを作成する前に似たようなロゴがすでに使われていないか、必ずリサーチするようにしましょう。

ホームページのロゴを作る方法とメリット・デメリット

ホームページロゴのアイデアが固まったら、実際に作成していきます。ロゴを作成する方法には、以下の3つがあります。

  • 自社で作成する
  • フリーランスに依頼する
  • 制作会社に依頼する

これら3つの方法には、それぞれメリットとデメリットがあります。自社のリソースに応じた適切な方法を選びましょう。以下、ホームページロゴを作る3つの方法とそのメリット・デメリットについて解説します。

自社で作成する

ホームページロゴを自社で作成する方法は、もっともコストがかからないうえに思った通りのロゴが作成できる可能性が高い方法です。自社のロゴ作成担当者であれば、ロゴに込めたいメッセージを適切に理解したうえで作成できるでしょう。

特に、デザイン作成会社などクリエイティブな業種の場合は、自社でロゴを作成することがそのまま実績になります。自社にロゴを作る人的リソースがある場合は、自社で作ることを積極的に考えましょう。

一方で、自社にロゴを作成するための人的リソースがない場合は、この方法は難しいでしょう。ホームページの顔となるロゴを素人同然の社員に任せるよりは、外部に依頼した方が優れたものが作れます。

フリーランスに依頼する

ホームページロゴの作成が自社でできない場合は、フリーランスに依頼する方法が選択肢の1つとなります。直接デザイナーと取引していなくても、クラウドソーシングサービスなどを通じて手軽にロゴの作成を依頼できます。

フリーランスに依頼するメリットは、制作コストが安く済むことです。フリーランスによるロゴ作成の相場は、2万円から10万円程度となっています。人によっては1万円より安い値段を提示する場合もありますが、ある程度の品質を担保するなら少なくとも2万円はかかると考えた方がよいでしょう。

ただし、フリーランスは一人でロゴを制作している人がほとんどであるため、短い納期や細かな修正に対応できない場合があります。また、人によって実力に差があるため、実績を公開しているフリーランスに依頼することが重要です。

制作会社に依頼する

制作会社にロゴの作成を依頼することも選択肢の1つです。ロゴ専門の制作会社のほか、デザイン事務所やマーケティング企業であっても、ロゴの作成を依頼できる会社があります。

制作会社に依頼するメリットは、ロゴ作成に関するノウハウが豊富であることです。多数のロゴを作成した実績のある制作会社であれば、自社のロゴに込めた意図やコンセプトを汲み取って、思った通りの作品を作ってくれるでしょう。

制作会社に依頼するデメリットは、費用が高いことです。ロゴ制作にかかる費用の相場は、安ければ5~10万円程度、高ければ100万円以上かかる場合もあります。また、提案や修正1件につき追加費用がかかる場合もあるため、予算をしっかり立てたうえで依頼することが重要です。

まとめ

ホームページロゴは、会社の認知度を高めたりデザインに統一感を与えたりするとても重要な要素です。会社の理念やミッションを象徴したロゴは、ホームページのイメージを統一して信頼性と安心感を与えてくれます。

ホームページロゴを作成するには、シンプルで分かりやすいものであることが大切です。何のためにロゴを作るのかを明確にしたうえで、色やフォント、形やモチーフが与える印象を考慮し、会社のイメージをよく表現したロゴを作成しましょう。

なお、ホームページロゴの制作に悩んでいる方はピークスマーケティング株式会社にご相談ください。5万円前後で、効果の出るロゴデザインをご提案・制作させていただきます。

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