【2025年版】失敗しない配色パターン10選

デザイン知識

デザインの第一印象を決める「色」は、センスだけでなくトレンドへの感度も問われる要素です。特に近年は、“透明感”や“くすみ感”など、絶妙なニュアンスを活かした配色が注目されています。

この記事では、Z世代やミレニアル世代の好みにマッチし、今すぐ使えるおしゃれな配色パターン10選を厳選。実例や使用シーンも併せて紹介するので、Web制作・バナー・LP・SNS投稿など、幅広く活用できます。

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配色のポイント

トレンド感のあるデザインを作るためには、単に流行色を使うだけでは不十分です。色の使い方や組み合わせ方にも、今どきならではの感覚やルールがあります。

ここでは、デザイナーが「配色で失敗しないためのコツ」を3つの視点から詳しくご紹介します。

配色で失敗しないためのコツ

  • くすみ感・濁り感がある色を選ぶ
  •  余白とセットで考える
  • 中間色 or 淡色 + 少しだけ濃い色

くすみ感・濁り感がある色を選ぶ

近年のトレンドでは、派手すぎる原色やビビッドカラーは控えめに使う傾向があります。その代わりに注目されているのが「くすみカラー」「グレイッシュカラー」「スモーキートーン」と呼ばれる、少し白や黒、グレーが混ざったような彩度の低い色たちです。

こうした色は、感情的になりすぎず、安心感・こなれ感・余裕を演出できるのがポイント。特にZ世代やミレニアル層は「控えめだけどおしゃれ」に敏感で、目に優しく、受け入れやすいのも特徴です。

たとえばピンクでもビビッドなショッキングピンクより、グレイッシュピンクやヌーディーなベージュピンクを使うことで、一気に“今っぽい”印象に変わります。

ポイント

・原色を使う場合は「ワンポイントのアクセント」にとどめる
・ベース色や背景には彩度低めの色を選ぶとバランスが整う

余白とセットで考える

「今風」の配色は、単体の色そのものというより、空気感や余白とセットで成立することが多いです。淡色や中間色は、派手な色と比べると視認性が下がりやすいため、周囲に余白を持たせることでその色の魅力が引き立ちます

つまり、色選びと同じくらい「間(ま)の使い方」が重要です。詰め込まれたデザインにくすみカラーを使っても、逆にぼやけた印象になることがあります。要素数を絞って余白を広く取ることで、淡い色でも十分に存在感が出せるのです。

ポイント

・背景に薄い色を使う場合は、テキストや写真との距離(余白)を意識
・「シンプルだけど寂しくない」デザインは、配色×余白の調和で実現できる

中間色 or 淡色 + 少しだけ濃い色

「色が多すぎてゴチャつく」「淡い色ばかりで締まりがない」そんな悩みを解決するのがこの考え方です。近年配色では、中間トーンや淡い色(ベース)を主に使い、1〜2箇所だけ濃い色を差し色として入れるのが主流です。

この組み合わせによって、全体がふんわりした印象でも、どこかにしっかりと「目線の止まるポイント」をつくることができるため、視認性・デザイン性の両方が両立できます。
たとえば

  • ベース:#F4F4F4(淡いグレー)
  • メイン:#A3C4BC(くすみブルー)
  • アクセント:#2E2E2E(濃いグレー or 黒)

このような「淡・中・濃」のグラデーションがあると、奥行きやリズム感が生まれ、自然と美しく見えるのです。

ポイント

・使う色数は3〜4色程度に抑えるのがベスト(ベース色70%、メイン25%、アクセント5%)
CTA(ボタン)や見出しにだけ濃い色を使うと視認性がアップ

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おしゃれな配色パターン10選

ミュートトーンのグレイッシュピンク

近年人気の「くすみピンク」は、やりすぎないかわいさを演出できる万能カラー。背景やボタン、見出しなどの要素に使うことで、全体の統一感と洗練度が高まります。ホワイトではなく「オフホワイト」をベースにすることで、ふんわりとした雰囲気に。

  • カラーコード:#EAD8D8 / #F9F5F2 / #8C7A7A
  • キーワード:くすみ・大人ガーリー・余白感
  • シーン:コスメ、アパレル、SNSバナー

クリーミーホワイト × カフェラテベージュ

韓国風デザインや無印良品的なミニマル世界観を表現するのに最適な配色。装飾を控えめにして文字や写真を引き立てるスタイルとの相性が良く、「雰囲気重視」のデザインにおすすめです。

  • カラーコード:#FAF3E0 / #D7BFAE / #A1887F
  • キーワード:韓国風・やさしい・オーガニック
  • シーン:インテリア、ライフスタイルメディア

ミントグリーン × アイシーブルー

淡く澄んだブルーグリーン系の配色は、「信頼」「誠実」「爽やかさ」といった印象を与えるため、ユーザーの不安を取り除きたい場面に最適です。白やグレーと組み合わせるとより今っぽくまとまります。

  • カラーコード:#B9F3E4 / #C4DFDF / #A5C9CA
  • キーワード:透明感・清潔感・抜け感
  • シーン:美容・医療・プロダクトLP

モーブ × グレージュ × ブラック

グレイッシュなパープルとグレージュの組み合わせは、性別を問わず使える“中性的な美しさ”が魅力。黒をアクセントに使うことで、サイト全体に締まりが生まれます。

  • カラーコード:#A28DA5 / #DAD0C2 / #2E2E2E
  • キーワード:モード・大人っぽい・都会的
  • シーン:ポートフォリオ、コーポレートサイト

90年代レトロポップ配色

90年代を思わせるポップなカラーリングは、若者からの人気が高く、親しみやすさも抜群。ロゴや装飾パーツなどに分散して使うと、過剰にならずにまとまります。

  • カラーコード:#FF8C94 / #FFAAA6 / #FFDAC1 / #E2F0CB / #B5EAD7
  • キーワード:ネオレトロ・ゆめかわ・カラフル
  • シーン:雑貨、ポップアップストア、SNS広告

デジタルダークモード風

Web業界を中心に流行中のダークモードUI。その中でも、ブルー系を混ぜたトーンは可読性を損なわずにクールさを演出できます。明るい要素(CTAやアイコン)をアクセントにすると視認性アップ。

  • カラーコード:#0F172A / #1E293B / #94A3B8
  • キーワード:UI・テック・ダークテーマ
  • シーン:アプリLP、ポートフォリオ、IT企業

ピスタチオ × ホワイトグレー

ピスタチオグリーンは2024年のトレンドカラーの1つ。彩度が高すぎず、白グレーとの相性も良いので、全体が軽くまとまります。余白を活かしたデザインにすると、空気感まで表現できます。

  • カラーコード:#D3E4CD / #F0F0F0 / #A0BCC2
  • キーワード:抜け感・ナチュラル・Z世代向け
  • シーン:雑貨・食品・シンプルなLP

テラコッタ × ダスティブルー

土っぽい暖色(テラコッタ)と、くすんだ寒色(ダスティブルー)の対比が今どきで印象的。どちらもくすみ系なので、ぶつかることなく馴染みやすいのがポイントです。

  • カラーコード:#D77A61 / #A3C4BC / #EEE5E9
  • キーワード:ボタニカル・落ち着き・ユニセックス
  • シーン:アパレル、ライフスタイル商品、カフェ

パープルグレー × ライラック

青みがかった紫は今季の大注目カラー。パープル系の配色は一見派手に見えますが、淡く使えばミステリアスかつ高級感ある仕上がりに。背景、セクションの分け方にグラデーションを使うとさらに映えます。

  • カラーコード:#C5BAD6 / #B8B3E9 / #F8F8F8
  • キーワード:透明感・中性的・ミステリアス
  • シーン:アート、ブランディングサイト

カラーレス配色(限界まで無彩色)

モノトーンを中心にした“無彩色配色”は、テキストやビジュアルの魅力を最大限に引き出すための手段。色で主張せず、「空間設計」で差をつけたい時に最適。あえて余白を広く取ると、上質さが際立ちます

  • カラーコード:#FFFFFF / #F4F4F4 / #CCCCCC / #000000
  • キーワード:余白・ミニマル・世界観重視
  • シーン:建築・写真サイト・高級ブランド

まとめ | 配色は「感覚」ではなく「設計」

トレンド配色はなんとなく選ぶのではなく、

  • 彩度を落とす(くすみ)
  • 空間を活かす(余白)
  • 色の役割を整理する(配色設計)

この3ステップを押さえることで、デザイン全体がぐっと洗練されます。

色の組み合わせに迷ったら、「おしゃれに見える仕組み」があると考えて構成してみましょう。それが、感覚に頼らず再現性の高い失敗しない配色の第一歩です。

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小森健

本記事の監修者

小森 健

ピークスマーケティング株式会社 代表

大手広告代理店(東証プライム)でマーケティングやクリエイティブ作成を担当。
HP制作やLP制作、EC構築、デジタルマーケティングを得意領域とし、企画デザインからサイト実装まで一貫して対応可能なのが強み。
10年以上IT業界にいる知見を活かし、本サイトを運営。

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